社会人を対象とした国語力(思考力・判断力・表現力)養成講座

大人に必要な国語力とは?

言葉の力

社会人になって、もっとこんな能力があったらいいなと思ったことはありませんか?

◆言葉を通してものごとを的確に理解し、論理的に思考し表現する能力
◆お互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力

実は、これらは国語科で身に付ける、と文部科学省の学習指導要領にて
明確に定義されている能力なのです。

国語を適切に表現し的確に理解する能力を育成し、伝え合う力を高めるとともに、
思考力や想像力を伸ばし、心情を豊かにし、言語感覚を磨き、言語文化に対する関心を高め、
国語を尊重してその向上を図る態度を育てる。

そして、この抽象的な目標を、更に具体的に表現をしていきます。

  • 「適切に表現」するとは、目的や内容にふさわしい語句を選び、しかも、目的や場にふさわしい表現をするということである。
  • 「的確に理解」するとは、表現の仕方、表現された内容や事柄を、目的や場に応じて間違いなく理解するということである。
  • 「伝え合う力」とは、人間と人間との関係の中で、互いの立場や考えを尊重しながら、言語を通して適切に表現したり的確に理解したりして、円滑に相互伝達、相互理解を進めていく能力のことである。
  • 「思考力」とは、言語を手掛かりをしながら物事を筋道立てて考える能力。
    思考力を伸ばすとは、物事の筋道が分かるという段階から更に進んで、問題を解決しようとする創造的かつ論理的な思考力を身に付ける事である。
  • 「想像力」とは、物事を心に思い浮かべたり、推し量ったり、予測したりする能力。
    想像力を伸ばすとは、実際には見たり経験したりしていない事柄などを頭の中に思い描く段階から更に進んで、様々な資料を基に、これから起こるであろうことやどのように行動すればいいのかということを思い描くなど、将来の状況やあるべき姿を予測したり、見通しをもて行動したりすることの能力までを含めて身に付けることである。

…以下、省略

これは高等学校の国語科の指導要領に書かれている事です。

高等学校では、この目標を「読む」「聞く」「話す」「書く」という4つの言語活動を通じて、社会人として必要な国語の能力の基礎をそれぞれ確実に育成することを目標としているのです。

そもそも国語とは?

子どもの頃、国語の時間が好きだった!というかたもいらっしゃるでしょうし、
国語の時間が嫌いだった…という方もいらっしゃるかもしれません。

国語の授業を思い出した時、どんな知識を学んだかよりも
どんな作品を読んだか、を覚えている方が大多数なのではないでしょうか。

そして、著者あるいは主人公の考えを答えよ、なんて分かんないよ!
解釈は人それぞれだろう!なんで答えが一つになるんだ???

そんな疑問を持ったことがあるかたも、いるかもしれません。

とある入試問題にて、出題された評論文の著者が自分で答えられなかった…
そんな事も笑い話(笑えない話?)としてあったりします。

じゃあ、国語って何なんでしょうね?

ここからは、今の私の見解です。

言葉を使って、他者理解と自己理解をし、相互協力する力を身に付ける科目だと考えています。

そのため、教科書や入試問題で出てきた文章は、そこに書かれたことだけを根拠として
筆者や主人公が何を考えているのか、答えを求めます。
そこに自分の知識や経験や解釈は入れてはいけない。

多分、筆者が自分の文章を題材にした入試問題が解けないというのは
削除されている部分に自分の想いが反映されていたりするからなのでしょう。
あるいは、その文章を書いていたときの、心情や背景があったりして。
実際は「お腹空いた…」と考えていたかもしれないですしね。そんなの分かりません。

だから入試問題では、論理力や読解の技術を武器として正解を勝ち取ることができる。
一つの答えを導く事が出来るように、出題者も問題を作成しています。

それが国語の一番基礎になるんだと思います。
自分の解釈を入れずに<まず>相手の言いたいことを根拠をもって、きちんと理解する。
完全に理解することはできないかもしれないけれど、その努力をしてみる。

トレーニングはゆっくりと。会話と違って、文章はゆっくり考えられますからね。

そして、そこから先。
「あなたの言いたいことは分かった。それに対して、私はこう考える。なぜなら…」

お互いにそのやり取りをしながら相手を尊重し、考えにずれがあれば修正して、理解を深めていく。

その先の未来は、お互いが決める事。正解はありません。

正解ではなく、納得解を模索する言語スキル。

それが本来の国語であり、大人にとって必要な力なのではないかと考えています。

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