いろんな生徒の小論文を見せてもらっていて、私がアドバイスすることはいくつかあるのですが
一番気をつけているのは、たったひとつ。

そこに、その人の想いが書かれているかどうか。

当然、小論文のテーマやお題と書かれている事が一致している、という前提で。

小論文に取り組んでいる目的は、受験のためです。
自分の行きたい志望校に向けて、自分という存在をアピールする。
御校に相応しい学力と思考力と表現力がありますよ、ということをアピールする。

様々な切り口のテーマがあります。
それについての理解力を示したいという気持ちがあるのは十分に分かります。
だけど、それが行き過ぎてしまうとそのテーマに対する解説になってしまうことが。

いやいやいや、大学の教授の方が専門家なのだから、そこをあなたが解説しなくてもよいわけで。

そのテーマから、あなたは何を考えたのか、そこにはどんな体験があったのか。
テーマに絡めて、「あなた」という人を知りたい。

どうしてうちの学部を選んだの?どんなきっかけがあったの?
そこからどんな将来へと繋げたいと思っているの?
高校ではどんなことをがんばったの?それが大学生活でどう役立つと思う?

小論文の型というのはあります。
問題提起があって、反論があって、主張があって、まとめがある。
それを使って、読み手に精一杯自分をアピールできるのが小論文の強みだと思います。

なんというか、ラブレターみたいなものなのかもしれません。
だから、上っ面の情報の羅列や、一般論や、専門用語の解説なんかではなく
私はテーマに対してこう考えている、という想いを伝えてほしい。

そういう思いで、今日も小論文の指導をします。

「ねぇ、ここに書かれている事をもっと詳しく聞かせてもらってもいい?」