高校3年生の現代文では、野矢茂樹さんの「猫は後悔するか」という評論文に取り組んでいます。

後悔とは、事実と反対の事(=事態)を想定する必要がある、と。(論理空間)

「あれをやればよかった。」(実際にはやっていない)

「あれをやらなければよかった。」(実際にはやってしまった)

そして、世界を対象と概念に分けて捉え(分節化)
しかもそれらを、現実の代理物である言語を用いて行う必要がある。

だから、言語を持たない猫は後悔しないであろう、という
論理展開をしていくものです。

こんな一言で表せるものではなく、かなり読み応えのある作品です。
ぱっと見簡単そうに書かれているのですが、実はその奥は深い。

これはウィトゲンシュタインの世界を野矢さんがエッセイ風に噛み砕いたもの。

生徒のみんなは本文からその内容を読み取ってもらいたいけれども
教師としては授業研究のひとつとして、『論理哲学論考』にも手を出しております。

授業の導入として、最初に読書紹介はしましたが
かなりニヤニヤしていたことと思います。

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「一 世界は成立していることがらの総体である。」

からはじまり、

「七 語りえぬものについては、沈黙せねばならない。」

で終わる哲学書。

思考の表現の限界は言語においてのみ引かれうる、という。

読めば読むほどに、その難解さとおもしろさに引き込まれていくようです。
(理解できているかどうかは、さておき)

こういう論理展開を言語で繰り広げていく様が好きでしてねぇ。
なんというか、裏向きに並べられたカードがぱたぱたっとめくれていって
一枚の図を完成させる様子が目に浮かぶようで。

そういう意味では、将棋やチェスも、何手も先を読んで展開を考えるのは
おもしろそうだな、と思っています。
なかなか手を出せずにいますが。

もし、将棋やチェスの面白みを教えてくださる方がいらしたら
ぜひお声掛けください!