高校1年生の現代文では大岡信『言葉の力』を扱っています。

大げさな言葉ではなく、つつましく発せられたささやかな言葉の
集まりにこそ、偉大な力がある、という評論文。

光村図書の中学3年生の国語科教科書にも載っている文章なので
定番の評論文なのかもしれません。

確かに、言葉を考える上で、どんな力があるというのか
それに気付くきっかけになります。

その評論文の中で、言葉の世界を自然の世界に置き換えて
説明している箇所があります。

その時に出てくるのが、志村ふくみさんの染めた着物です。

志村ふくみさんが魅せてくれたピンク色の着物。
桜で染めたというので、花びらで染めたのかと思っていたら
実は桜の樹皮で染めたのだとか。
しかも、樹皮ならいつでもいいわけではなく
特定の時期の樹皮にしか出せない色なのだとか。

その染め物の色を感じてみたいと思い、ちょうど世田谷美術館にて
志村ふくみ展を行っていたので、行ってまいりました。

世田谷美術館
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/index.html

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(寝ている方が映っていたので、ちょっと加工しました…)

色とりどりの着物がずらっと並べられている中
このどれもこれもが自然のもので染められているという事実に
圧倒されながら、その華やかさ、重厚さを体感。

繊細に織り上げられた色彩やデザインを目の当たりにして
どれだけの思いや念が込められているのか想像して
ちょっと気が遠くなる思いでした。

個人的に興味深く眺めていたのが
シュタイナーとの関連があった展示です。

以前、シュタイナー教育について興味を持った時期があり
こんなところでリンクするとは、とおもしろく感じていました。

できたら、桜の樹皮で染められた着物を見られたら、と思っていたのですが
それは叶わず。何か生徒に見せるためのお土産を、とも思ったのですが
志村ふくみさんの作品なんぞ、とても手が出せるものではございませんので
『一色一生』を購入して、教材研究の糧としたいと思いました。