大学生の子達が就職活動に真剣になっている姿を見て、自分が就職活動をしていた時のことを思い出していました。
私が就職活動をしていた時は、超氷河期と言われる頃で、内定を頂くために100社くらいアプローチするのが当たり前。
自分の希望とか言ってられずに、とにかくどこでもいいから引っかかることがまず大事、そんな時代でした。
そもそも、まだインターネット環境が整う前だったので、分厚い会社案内の冊子に添付されたハガキを資料請求として投函していたものです。
きっと、今のご時世、ないんだろうなぁ…
本当は第一志望は教員だったのです。
ですが、あまりの倍率に恐れおののいてしまい、結局は一般企業へ進む道を。
就職難と呼ばれる時代で、公務員である公立の教師は人気が半端ないくらい高いものでした。
今となっては、一般企業での体験が自分の大きな糧となり、強みとなり、
あの体験があるから自分がある、と言えます。
だけど、ずっと教員になりたい自分という気持ちを持て余していたのも事実。
教員になりたいけれどもなれなかった、という燻った気持ち。
もう、自分は教師にはなれないのだ、と思い込んでいました。
というのも、教員採用試験に年齢制限があると思っていたので。
でもね、諦めきれなかったんです。
だからそれを埋めるために資格のトレーナーとなり、教えることを仕事にしようと思ったのかもしれません。
その紆余曲折の中で見つけた新大阪駅に貼られた「教員募集」のポスター。
一回素通りして、また戻りました。
ちょうど大阪に出張していた時のことです。
大阪ですしね。見なかったことにしようと思ったらできたと思います。
でも、できなかった。仕事が終わって、そのまま大阪市の教育委員会へ。
登録と面接をして、講師だけれども次年度からの教員という立場をゲットして来ました。
夢を叶える。
もしかしたら、そのままストレートに叶えるだけではないのかもしれません。
時間が掛かるかもしれない、形は違うかもしれない。
それでもチャンスはいろんなところにあるようです。
後は、自分がそれを掴むかどうか。掴まない、という選択肢だってあります。
今は掴めない、ということだってあるでしょう。
それでも。
夢を叶えるのに期限なんてない。いつだっていい。
何十年掛かってもいい。そう思うと、未来はどんどん楽しくなるような気がします。