自己肯定感という話をする時に、いつも思い出すことがあります。

それは、優越感とは違う、ということです。

具体的にどういうことかというと、
誰かと比較して「自分は凄い!」「自分の方が上!」と思っているのは優越感です。

小学生を相手に授業を行うこともあります。
その時に、必ず他のお友達のイタズラの告げ口をしてくる子がいました。
例えば、プリントに落書きしている、練り消しゴムで遊んでる、など。

最初はイタズラされて困っているのかな?と思ったのですが、
どうやらそうではなさそうな様子。

違うんですね。
そうやって告げ口をすることで、「自分はそんな事しない、いい子」をアピールしているんです。

だから、いつも誰かのあら探しをしています。
「A君は200字しか作文を書けていない。(自分は300字書いた)」
「あ、ここの漢字間違ってる。(自分は正しい漢字を知ってるし、ちゃんと書ける)」

もしかしたら、ご家庭でいつも誰かと比較されているのかもしれませんね。

私は、これは自己肯定感とは違うと思うんです。

他者(特に目上の者や権力者)からの評価を求めているだけであり、
言い換えるのであれば「他者肯定感」を求めているだけだと思います。

ある意味、自分では自分を正当に評価することができずに
他者からの評価に依存している状態と言ってもいいかもしれません。

常に誰かを蹴落とし続けないと、自分の存在価値を見つけることができない。
(子供に限らず、他人の悪口ばっかり言っている大人も、同じだと思います)

私の所属している作文教室では、悪いところには目を向けません。
「お友達の、良いところを教えて」
他者の良いところにフォーカスする訓練を積み重ねながら、
また誰かに良いところを教えてもらうことから、自分の良いところに気付いていきます。

良いことを言ってくれる相手に、わざわざ悪いことを言って返すこともありません。
急にできるようになる訳ではありませんが、少しずつ発言が変わってきているのが分かります。

優越感ではなく、自己肯定感を。
どう育てていくかは、教育に携わる者の責任が大きいです。