何か学びを始めるとき、全体像をざっくり掴みたいけれども
専門書を読むにはちょっとハードルが高い、そんな時はマンガもいいもんだと
個人的には思っています。

例えば。文学作品についても同じで。

先日行った森鷗外の『舞姫』について。

「石炭をば、はや積みはてつ。」からはじまっており、
雅文体で書かれているので、今の高校生にとってはほぼほぼ古典状態です。

その雅文体を雅文体のまま、味わってもらいたいという気持ちはあるので
まずは朗読CDを聞いてもらいながら、本文を一読するというところから始めました。

次にした事は、理系クラスには『舞姫』が描かれているマンガを紹介し、
文系クラスには、井上靖の現代語訳『舞姫』を紹介しました。

文章を読んで、雅文体だから分からない、まま授業を進めるのではなく
全体像を知りながら、そこで描かれていることは何なのか、という
詳細を味わってもらいたいと考えているからです。

この辺りは教師の価値観や教育方針、生徒の習熟度によって変わってくるので
そこはどれが良い・悪い、というものではありません。

井上靖の現代語訳の『舞姫』を読んでしまったら、それは森鷗外の『舞姫』を純粋に
理解したとは言えない、という意見も一理あります。
ましてや、マンガなんてね。

私が生徒にマンガをお勧めする場合も、「これはあくまでもマンガですよ」というのは
伝えるようにしています。「これを読んで、全部が分かった気になったら違うからね!」と。

それでもやっぱり。
なんかよく分かんない難しい文章だった、で終わるよりは
よく分かんないし難しかったけれど、なんとなくあらすじは分かった。感想は…
と感想まで考える所にまで進んでほしいと思うのです。

すべての文学作品に対して、マンガを用意するわけではないですが。

学びはじめの「きっかけ」として活用してもらうには
マンガもいいもんだと思うのです。

『舞姫』で紹介したマンガはこちら。