年が明けると、毎年心待ちにしているお菓子があります。

「花びら餅」

今年は銀座あけぼのさんの花びら餅を選んでみました。

12月30日〜1月5日までの限定販売。
新年のほんのわずかな時だけ、扱われる商品。

白いぎゅうひに、みそあんとごぼうの蜜煮が包まれています。
うっすらと透けて見える餡の桃色がまた、新春のおめでたさを表しているようで。

どうやら京都の文化のようですね。
かつて裏千家の茶道をたしなんでいた時に、お初釜のお菓子としてはじめてお目にかかりました。
やわらかいぎゅうひと、みそあんの少ししょっぱさの残る甘さと、ごぼうの歯ごたえと。
お雑煮を模していると聞いて、なんともいえない新春のおめでたさを味わっている気分となりました。

和菓子には季節を表しているものがたくさんあるので、
デパートの和菓子コーナーを歩いているだけでも気分が豊かになる気がしています。

特にこの花びら餅の季節になると、ことしはどちらのお店のものにしようかな、と
目移りしてしまって大変。そんなに何個も何個も食べるものでもないと思うので。

毎年、実家から帰って来る途中でこの花びら餅を買うのです。
家に帰ってひとりになって、ホッと一息。
お茶を立てて、花びら餅と一緒にゆったりとした時間を。

家族一緒にわいわい過ごすお正月は貴重なものですが
それはもう家を出て十年以上も経った今としては晴れの時間。

ひとり静かな日常に戻って、花びら餅をいただいてやっと、私の一年ははじまります。